硫黄島からの手紙。☆
うーーーーーーーーん。
急ごしらえな感じがそのまま出てる気がするなあ。
メイキング映像で、イーストウッド監督はかなり大胆に役者やスタッフに預けてしまうことに驚いたことがあった。
これがイーストウッド演出の魅力の秘密か!と深読みしたこともあったが、それが今回は裏目に出たか。
星条旗」はイーストウッド監督にしてはメッセージ性を遠慮せずに盛り込んだ印象だった。戦場の若いアメリカ兵たちの無垢な描きぶりには少々違和感も感じるほどだった。
手紙」にもそういう意図はあったのかもしれないが、それはなぜかあやふやで、焦点を結ばない。対立の構造も、変化して行く状況も、物語の推進力にはなり得ずもどかしい。
お手軽なカタルシスのためのご都合主義的構造を慎重に避けることがこれまでの作品の魅力であったことは間違いないが、そこには慎重に練られた意図を感じた。
今回はちぐはぐな印象。
脚本の不出来。これが結論だろう。
これまでの作品が好きなだけに言いにくいが、ひょっとしてもしかすると今までほどのエネルギーを注いだとは言えないのじゃないかと勘ぐった。
二宮君は評判ほどかはさておきなかなかの役者ぶりで、今後が楽しみ。加瀬亮は見事。はまった。渡辺謙は演出の意図との兼ね合いもあってか演技の振幅が未整理な印象。
全体の色を薄くして爆発の火炎の色だけ彩度を高くした処理はわざとらしいと思った。
というわけで、今日の名言。
「手抜きはよくない。」
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